9月31日〜10月1日、神奈川県胴網海岸にて海に触れるイベントGOOD OPEN WATER2023が開催されました。

beGOODfunEGGではルアーペイントや釣り体験などを行ったのですが、おかげさまで事前予約制の釣り体験は全枠満員!
お父さんが「昔釣りをやっていたので、子どもと一緒にやってみたかった」という方、お子さんが釣りスピリッツにハマってその影響で「リアルで釣りしたい」という希望から…など参加理由は様々。
でも知識が少ない状態で実際に一人で釣りをスタートするというのはとても難しく感じますよね。
それはきっと、【釣り=遠くへ飛ばせる人じゃないとやれないもの】というイメージも理由の一つにあるのではないでしょうか?

今回の釣り体験ではそんな遠くに飛ばす必要のない”のべ竿”を使ってみました。その様子もあわせて海で楽しめるのべ竿釣りをご紹介します。

釣り体験では装備や道具からレクチャーします

釣りをする前にまずは服装からチェック!胴網海岸は小磯ですので、足元が不安定。
脱げにくいホールドタイプのサンダル、ショートブーツなどを履いておくと安全です。

また、安全という点ではライフジャケットも装着を推奨しています。
大人用であれば腰巻きタイプや肩掛けタイプ、フローティングベストタイプがあります。子供用は体のサイズに合ったフローティングベストタイプがおすすめです。
予想外なことが起こるのが自然との遊び。釣具屋さんで取り扱っているので、ぜひ用意しましょう。

さて、イベントで使用した道具はこちらです。

竿…GOOD ROD GD-360
仕掛け…GOOD RIG 玉ウキ仕掛け360
餌…オキアミ、石ゴカイ

のべ竿は竿先に直接仕掛けを結ぶので、道具が少ないのが特徴です。ちなみにこの道具でいろんな釣りができますよ!

では実際に道具を組んでみましょう。こちらの動画を見ながら組むとわかりやすいですよ。

竿を伸ばし、仕掛けを台紙から外してたら餌をつけるだけ。
石ゴカイはその本来の集魚効果があるのでオキアミよりもおすすめですが…動いているのが苦手だなという方はオキアミや魚肉ソーセージでも大丈夫です。

狙い目は足元!

全てのセッティングができたらまず仕掛けを投入してみましょう。
まずは足元に落として玉ウキを見ていると、魚からの反応がわかります。

しっかりとウキが沈み込んだら竿を持っている手首を上げて合わせます。
この”合わせ”で魚の口に鈎をかけます。

もし魚からの反応がなければ、①餌がなくなっている ②魚がいる水深とウキ〜鈎までの水深がマッチしていない という2点をまずチェックします。

①餌がなくなっている…この場合は餌を付け直しましょう。
②魚がいる水深とウキ〜鈎までの水深がマッチしていない…これは餌があるのに魚が気づいていない可能性があります。ウキを固定しているウキ止めゴムからウキを外し、鈎までの距離を長くしてみましょう。5〜10センチ変えてみると、反応に違いが出てくるかもしれません。

上手くあわせられるとコツを掴んできます。ゲームとは一切違う魚の引きを体感した子どもたちは大興奮して、「もっと!たくさん釣りたい!」と集中力を切らさず向き合う姿は保護者の方もなかなか普段見れない部分。

どうすれば釣れるだろう?どこに魚がいるだろう?…と自分で探す力、試してみる力が釣りを通して学べます。

魚が釣れたら観察してみよう

魚が釣れたら、サンカクエッグバケットなどのバケツやタイドプールに入れて観察してみましょう。(※タイドプールとは海で海水が引く「干潮時」に磯などの岩のすきまにできる水たまりのこと。)

釣れた魚がどんな模様をしているのか、顔つきやヒレなどに違いがあるのか…など、お子さんの興味を引くことがたくさん見えてきます。
自由研究などの題材にしてもいいですね。

タイドプールに入れて魚をじっくり観察

イベント当日、ネンブツダイがたくさん釣れました。綺麗な薄ピンク色の魚体に黒い斑点が特徴的です。群れで泳ぐ特性があるので、各地で目にします。

※写真は過去のものです

釣ったら食べてみよう

イベント当日たくさん釣れたネンブツダイやベラなどは「◯◯を釣りたい!」という目的の魚を狙っている釣り人からは”ゲスト”と呼ばれるお目当て外の魚として言われています。しかしこのネンブツダイは小さいからこそ、カラッと揚げてそのまま骨まで食べられます!
調理バサミで下処理ができるので、お子さんと一緒に作れるのもいいですね。

下処理を含む美味しい唐揚げレシピはこちらです。

使った後はお手入れを忘れずに

のべ竿は竿の節を仕舞って保管します。そのため、水気があるまま仕舞ってしまうと劣化がはやくなり破損の原因にも繋がってきます。それを防ぎ、長く使えるように使用後はしっかりお手入れをしましょう。

普段は仕舞う前に乾いた布で水気を拭き取るようにしてください。その後、春先まで使う出番がなさそうであれば下の記事にある<丸洗い>を行ってから保管してください。

今回のイベントでは釣りに触れていただける大きなきっかけとなりました。
ぜひ興味のある方はのべ竿からスタートしてみてはいかがでしょうか?