釣りをする上でライン(釣り糸)は魚とを繋ぐ大事なものです。
しかし、リールに巻いているラインを交換せず、何年も巻いたままのものを使っていると劣化していきます。
劣化したまま使用すると、キャスト時や魚がフッキングした時にライン切れしてしまうなど、せっかくのチャンスを物にできず、自然や魚にも悪影響を与えてしまいます。
なにより、糸絡みなどのトラブルが増えるとストレスがたまってしまいますよね。


今回はラインの種類別での劣化の特徴や交換タイミングを掲載していますので、ご自身の使用しているラインがどうなっているかこの機会にチェックしてくださいね。

ナイロンライン

ナイロンの特徴は比重が軽く、しなやかで安価、そしてフロロカーボンラインよりも巻き癖つきにくいです。
長期間スプールに巻いていると、巻きグセがつきます。螺旋状にクセがつき、酷くなるとキャストや糸フケを取る際に絡まる等のトラブルに繋がります。
まずはこの強いクセのせいで扱いにくくなってきた時が交換のタイミングです。
また、ナイロンラインは吸収性があるため、水に浸かるだけでも劣化が進みます。
月に1〜2回の釣行なら、半年〜1年で新品に巻き替えるのがおすすめです。

フロロカーボンライン

フロロカーボンの特徴としては擦れに強く耐水性にも優れているうえ、伸び率が低いので高感度な素材です。
そして比重が高い素材なので、仕掛けやルアーを早く沈めることが可能です。
日照に含まれる紫外線にも強いメリットを持っていることから、様々なシチュエーションで使われます。
ほとんど吸水しないので劣化はゆっくりですが、ナイロンに比べ張りがある分、巻き癖がつきすぎた状態でキャストを繰り返すと、糸絡みのトラブルが多くなります。
また、表面が白濁していたり、表面の光沢感がなくなっていたら交換タイミングです。

PEライン

餌やルアーでの釣りに多用できるPEライン。細くても高い強度を持ち、フロロカーボンラインよりもさらに低伸度かつ高感度で、吸水性も低いため劣化しにくいのが特徴です。
しかしPEラインは、極細のポリエチレン素材の数本の糸を編んで作られます。海で使用すると、その糸の網目部分に塩の結晶が入り、ラインを傷つけます。繰り返し海水に浸かれば浸かるほど、塩分による劣化が進んでいくのです。
その他にも摩擦に弱く、ラインが水中の岩など擦れてしまうと大きなダメージを受けます。
交換のタイミングはライン表面が毛羽立っている時です。


2023/7/19掲載